コードのお話

コラムというか雑記というか。
僕が分からなかったそもそもコードって何よ?ってところからお話ししようと思い、書き綴ってみます。
なお、間違いを見つけたらどんどん教えてください。直します。
分からない点も極力丁寧に反映しますのでどんどんどうぞ。

コードって?

まず、コードは簡単に言うと和音です。
ドミソ、レファラ、とかを同時に鳴らすものですね。これがコードではCとかDmとかっていう表記ができます。

そもそもの話、CDEFGABCが外国(アメリカとかドイツとか)でのドレミファソラシドにあたります。
日本だとハニホヘトイロハ、という表記もできますね。
で、Cコード(ドミソの和音)はドの音が基本になっているのでCと呼ぶわけです。
次行きましょう。

スケールの概念

コードにはスケールというものがあります。
ハ長調、とか聞いたことあるかもしれません。これはハの音、つまりドの音を基本にした長調のスケールなのです。

早速意味分からないですね。
p.png
ドレミファソラシド、はピアノで言うと全て白い鍵盤です。ドの音から始まって高いドの音までがこれですね。

基本的には黒い鍵盤は使わなくても弾けるわけです。
このドレミファソラシド(黒鍵を使わない白鍵だけで構成された、ハの音から始まる調)が、ハ長調です。長調短調については後で説明します。

ド=ハ=Cという話はしましたが、たとえばCスケールというものがあります。

Cスケール(ハ長調)は、ドレミファソラシドの音で、説明した通り白鍵で弾ける音で構成されたスケールとなります。
んじゃスケールって結局何よ、ってなると、使っていい音の一覧です。

Cスケールで黒鍵を適当に混ぜると違和感が出ます。
変な音に聞こえるわけですね。聞こえない場合もありますが、それはおいおい。
だから、Cスケールの構成音はドレミファソラシドなわけであり、基本的に使うコードは下記になります。

C: ドミソ
Dm: レファラ
Em: ミソシ
F: ファラド
G: ソシレ
A: ラドミ

なお、Bdim(シレファ)は仲間外れです。
ここで謎のdimとmが出てきたわけですが。
これはディミニッシュ、マイナーと読みます。でもdimは傍に置いときます。

当然マイナーの逆はメジャーですが、記号上は必要ない限り省略されます。つまりCはシーメジャーであり、Dmはディーマイナーというわけです。メジャーは口に出す時も伝わる時は省略しますけどね。

全音と半音、メジャーとマイナー

スケールとメジャーマイナーの話を理解するために、全音半音の話をしましょう。
まずはこの図をご覧ください。
zh.png
全、全、半、全、全、全、半と書いてますね。
この並びがメジャースケールです。
察しのいい人なら全と半の違いが分かると思います。そう、間に黒鍵が無いんです。
つまり、ドから高いドまで13音あるわけですが、スケール内で一つ上の音に上がる際、間に1音入っているのが全音であり、間に入っていないのが半音となります。

で、全、全、半、全、全、全、半の並びがある調が長調です。
イコール、ドから始まる上記の並びがあるスケールはハ長調、C(メジャー)スケールとなりますね。

短調は全、半、全、全、半、全、全となります。
例えば、先程の図でラから始まるとラシドレミファソラ、となり短調の並びになりますね。
これがハニホヘトイロハのイで短調なのでイ短調です。CDEFGABCのAでマイナー調なのでAm(エーマイナー)スケールとなります。

CとAmの関係に気付いた人はそっと胸にしまっておいてください。

さて、Cスケールの中にはC、Dm、Em、F、G、Amがあると前述しました。
CとDmで全音と半音について比べてみましょう。
Cはドミソです。間は全、全、半、全です。
Dmはレファラです。全、半、全、全です。

もっと簡単に見てみましょう。
ドミソでドからミの間には音が3つあります(黒鍵含み)。ミからソには2つしかありません。
レファラだとレとファの間が2つ、ファとラの間に3つあります。

これがメジャーコードとマイナーコードの違いとなります。
ド-全-全-ミ-半-全-ソ
レ-全-半-ファ-全-全-ラ
つまり半音が真ん中の音より前に入るか後に入るかでメジャーかマイナーか決まるということですね。
だからCスケール内のコードでC、F、Gはメジャーコード、Dm、Em、Amはマイナーコードとなるのです。
この仕組みについて更に詳しく知りたい方は度(ディグリー)について調べてみてください。1度、2度とありますので。完全五度とかあります。

他のスケール

参考までにということで。
たとえばD(メジャー)スケールになると下記になります。
レ ミ ファ# ソ ラ シ ド ド# レ
全音と半音の間隔が同じだと、黒鍵を使うようになりますね。
コードはこうなります。
D レファ#ラ
Em ミソシ
F#m ファ#ラド#
G ソシレ
A ラド#ミ
Bm シレファ

五度圏

難しい単語が出てきました。
五度圏(別名circle of fifth, cycle of fifth等)は、本来の使い方としては図の右に行くと完全五度の音に移るから五度圏と呼ぶものではありますが、ここではそんな意味わからないことの説明はしません。そもそも度(ディグリー)の話してませんし。
ただ、この図がめちゃくちゃ便利でスケールの基本を知るにはいいかなと思った次第です。
これが五度圏です。
circleoffifth.png
たとえばCを見てください。Cの周りにはDm、Em、F、G、Amがあります。
つまり、使いたいスケール基準音のそれ自身含む周りにあるコードが使っていいコードなわけです。とりあえずスケールを確認するには五度圏確認して、6つのコードが基本になっているのを知ればいい。それだけなんです。
勿論ここから外した音を使うことで狙った動きを出すことも可能ですが、最初は6コードにテンションやルート音を足すだけでもぐっと幅が広がります。
外した音でも使いやすいのは同主調(たとえばCスケールに対してのCmスケール)ですが、これは上手く使わないといけないのであまりおすすめできないです。

更にこの輪っか、外側がメジャーで内側がマイナーです。
さっきCとAmは構成音が同じという話だったかと思いますが、こういう相関になっているわけですね。
この関係を平行調と言います。ハ長調とイ短調は平行調だったということです。

コードの別の呼び方

でもコードいちいち表記してたら大変じゃないですか? キー(音程)上げたり下げたりってカラオケでしますよね。それって文字に起こすとめちゃくちゃめんどくさいです。
なので、コードには別の呼び方があります。

ローマ数字。
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶです。
1~7で表記するわけですね。
んで、メジャースケールだと当然下記になります。
Ⅰ、Ⅱm、Ⅲm、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵm
コードの代替なので、ちゃんとmとかもつけます。マイナーだと分かるように。

これでCスケールでⅠだったらC、ⅡmだったらDm、と分かるようになりました。

7th、テンション

コードを見ていると、
C7、とかあります。
CM7、もあります。
Dm7、もあります。
DmM7、とかいう変なのもあります。

7はセブンスという付加要素です。コードが三和音から四和音になります。
例えばC7(シーセブンス)だとドミソに加えシ♭を鳴らします。
全然違う聞こえ方をすると思います。
CM7(シーメジャーセブンス)だとドミソシを鳴らします。
これもCやC7とも違う音になります。

他にも、C9やらCsus4やら色々あります。これらはテンション(テンションコード)と呼びます。
代表的なのは、9th(ナインス)、sus4(サスフォー)、dim(ディミニッシュ)、aug(オーギュメント)等でしょうか。
それぞれについての説明は他のサイトの方が詳しいと思いますので、割愛します。
ただ要約しておくと、テンションとは7thのようにコードに追加する音であり、コードの響きをまた違ったものにします。

つまり、バラエティが増えるわけですね。7thはオシャレな感じ、とよく言われます。
だからといって多用しすぎると、くどくなってしまうのでご注意を。

オンコード

テンションがコードの上に乗せる音です。
オンコードはコードの下に置く音です。

C/Eとかいう表記があります。これはルート音ミの上にドミソのCコードを置いているという意味になります。
だから、
低いミ ド ミ ソ
という構造になります。

こうするとまた違う音になりますね。

コード進行

正直ここまで来れば、あとはコード進行知るだけで一応曲にはなると思います。
コード進行とは、曲の中でのコードの移り変わりです。
コード進行には著作権が無いので、どんどん既存曲からパクりましょう。それが一番の上達方法だと思ってます。
有名なのは下記3つです。色んな曲で使われすぎていますが、かっこいいので未だに使われます。
めんどくさくなってきたのでCスケールで紹介します。

王道進行
|FM7|G7|Em7|Am|
小室進行
|Am|F|G|C|
カノン進行
|C|G|Am|Em|F|C|F|G|

あとⅡ-Ⅴ進行とかも有名ですね(|Dm|G|)。

トニック、ドミナント、サブドミナント

T、D、Sとも。
全てのコードにはこの3つが割り当てられます。
ちゃんとした解説は他のサイトに任せるとして、ざっくり説明します。
トニック:終止
ドミナント:終止の前
サブドミナント:経過音(トニックにもドミナントにも行ける)

そして、コードの割り当てはこうなってます。
Ⅰ:トニック
Ⅳ;サブドミナント
Ⅴ:ドミナント

だから簡単な流れとしては、
|Ⅰ|Ⅳ|Ⅴ|Ⅰ|
となりますね。Cスケールだと
|C|F|G|C|
となります。これだけで曲っぽいです。むしろこれのアレンジが小室進行です。
何故なら、
Ⅱ:サブドミナント
Ⅲ:トニック
Ⅵ:トニック
となっているからです。Ⅰの代わりにⅥを使っているわけですね。

最後に

ここまで来れば、コードに関する知識はゼロから0.2ぐらいまでは上がったと思います。
完全に正しい説明ではないのですが、それらを調べる為の踏み台ぐらいに思っていただければ。
あとはどんどんインプットしてください。コード進行は鳴らして耳で覚えるのが一番です。
頑張ってください。


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